育毛剤新常識 ハゲでデブ

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俺はどちらかというと問題を後送りにしてしまう方である。それは小さいころから頭角をあらわしており、
夏休みの勉強は夏休みが終わる一週間前から取り組みだし、中には夏休みを過ぎても提出できず、
先生に忘れ去られ結局やらずじまいのものもあった。ダイエットもそうだ。
中学に入ってから、成長期故か急に食欲が増し、欲求のままご飯をおかわりをして、運動は嫌いだからしなかった。

そして、どんどんと成長する体。縦にも成長したが、比率としては横の方が成長していった。
その比率のおかしさに、途中で自分でも気付いていたが、解決する方法を考えた時、
それを実行するのが億劫で見ないふりをした。結果、俺はデブになった。
高校時代のあだ名は「豚野郎」だ。それは影のあだ名で、実際にはちゃんと名字で呼ばれていたが、
陰でその裏あだ名で笑われていたのは気付いていた・・・

しかし、既に「豚」と呼ばれてしまうほど肥えた体を元に戻すのは、太るよりも大変だろうな、
と思って結局何も行動を起こさなかった。あの時、中学時代に「なんか肥えてきたな」と疑問に思ったあの時に、
すぐ行動に移していれば・・・こんな思いをしなくてすんだのかもしれないのにと思いながら。結局俺は何もしなかった。
そして、そんな豚のまま社会に出て、今俺は三十路前である。なんとか技術系の仕事に就けて、
仕事内容自体は好きな部類だから、それなりに満足した社会人生活を送らせてもらっている。
得意な事はとことん突き詰めてやっていくが、やりたくない事はとことんやらないのが俺である。
しかし、今の俺は、そうも言っていられない状況になってしまった。成人男性なら、
大体が大なり小なりいつかは悩みだすであろう「髪」について、とうとう俺にもその問題が降りかかってきたのだ。
いや、もう既にそれは降りかかってきたどころではなく、覆いかぶさっているくらいには、俺の頭皮を侵食している。
そう、俺は三十路前にしてハゲだしてきているのだ。しかも頭頂部からである。
正直俺は背がそこまで高くない。さすがに平均女子と並んで頭頂を見られるほどではないにしても、
男子なら「あっ」と思われてしまうだろうし、何よりデスクワークなのでどっちにしろバレる。というか既にもうバレている。

何故なら時々休憩室を通る時に、「あの人、頭頂部ヤバいよね?見た?」「見た見た!ヤバイよねマジキモい」
といった数少ない女性社員の罵り会話が聞こえてきたからである。そして今猛烈に悩んでいる。
ここが今の俺の状態だ。実はこの頭頂ハゲ問題も、もっと前に気付いていたのだ・・・
いつものように風呂で髪を洗っている時、なんか頭頂部はわさわさしていない、
髪の毛の感覚が無いと思い、頑張って鏡で見てみたら・・・地肌が一瞬、見えたのだ。
驚いて俺は風呂からあがり髪をすぐ乾かしたあと、併せ鏡でもう一度自分の頭頂部を見てみた。

そこには・・・十円程度の禿げあがった頭皮が頭頂部にどーんと鎮座していたのだ。
俺は晴天の霹靂のような、デブよりもかつてない衝撃を受けた。正直まだこの年でハゲるとなんて思っていなかったし、
俺の家系は代々ハゲ・・・という訳でもなかったから正直自分がなるとは全くといっていいほど思っていなかったので、
余計に衝撃だった。思えばその時、育毛剤でも買って手を打っておけばよかったんだ・・・

しかしやはり俺は、その問題すら、一過性のもので日が経てばまた生えてくるんじゃないかと思って、
見ないふりをしたんだ・・・。後からどんな思いをするのかも考えずにな。
そして今猛烈に後悔している。考えてもみろ?三十路前の、デブで更にハゲた男を誰が好きになるか?

俺だって人並みに彼女が欲しいし結婚もしたい。だけどこれじゃあ、俺の人生、積んだも同然だ。
絶望しかない。しのう。一瞬そんなところまで考えた。デブはまだ、まだいいんだ、俺の中では。

最悪どうにかできるんじゃないかと思える。しかしハゲはどうだ?一旦ハゲてしまったら、
もう戻れないんじゃないのか?もはや植毛するしかないんじゃないのか?
しかし植毛は莫大な金がかかると聞いた事があるし、痛いとも聞いた。
それに、いくら自然といってもいきなり昨日まで禿げてた部分が毛で埋まってたら誰だっておかしいと思うだろう。
それに、どうせ金がやたらかかるなら俺には無理だ。そんな金の余裕などない。
それなら、一体どうしたらいいんだ。このまま「デブでハゲ」の烙印を背負ったまま一人で生きていくしかないのか・・・
いやしかし、「デブでハゲ」など世の中五万といるはずだ。
そいつら全員が俺のような絶望的な気持ちで生きている訳ではないだろう。何かきっと打開策があるハズだ。
そう、一抹の希望を胸に俺はネットで調べ上げた・・・

するとそこには、俺と同じような年代で、俺と同じように悩んでいるやつがたくさん居た。
俺のように頭頂部からハゲだしたやつも、額から禿げあがったいわゆるベジータ型のやつもいる。
そこには画像もあげられていて、俺が見ても悲惨だと思うような姿から軽度のものまであり、
皆なにかしら努力を続けている様がブログなどで綴られていた。俺は初めて何もしていない自分を恥ずかしいと思った。
こいつらは、俺よりも悲惨な状況下にあって尚、希望を捨てずに頑張っているじゃないか。なのに俺はなんだ。
試合に臨む前から諦めて試合そのものを放棄している。こんなんでハゲが治る訳がない!

「諦めたらそこで試合終了ですよ」

って安西先生も言ってただろうが!立て、立つんだジョー!
俺は自分の心を奮い立たせる為に一人部屋の中でいきりながら、
ハゲに奮闘しているブログやサイトを漁り、そいつらが効果を実感できたと評しているものを探した。
まず、咄嗟に思ったのが医薬品の育毛剤。医薬品とは、
きちんと効果が実証されなければ医薬品とは認められない。
そのため、医薬品に分類されたものは、大なり小なり効果があるということだ。
効果が感じられないものを試しても金の無駄なので、医薬品の育毛剤を探そうとした。
すると、育毛効果が認められた医薬成分は世界でも唯一「ミノキシジル」という成分だけなのだそうだ。
俺は眩暈がしそうになった。こんなに科学が進歩した時代でも、発毛はまだ難しいのかと・・・

しかし、一つでもあって良かったとここは思うべきだろう。塗布するタイプでは「ロゲイン」というものがある。
一日二回、気になる部分に塗布するだけの簡単なものだ。少々値段がはるな。
と思っていたらロゲインは医薬品の為後発品、つまりジェネリックが出ているらしい。
カークランドという、名前は違うが効果はほぼ同じだそうだ。
そして値段は約半額。金に余裕の無い俺は勿論こちらにした。

そして育毛剤の効果を最大限に発揮するためには、頭皮、つまり土台をきちんと整えないといけないらしい。
まず、頭皮を常に正常に、清潔な状態に保つため、正しいシャンプーのしかたや、
自分にあったシャンプーを使う事。そして、頭皮マッサージ。
これは、アヴェダというブランドのブラシがとても良いらしいので、そちらもポチる。
シャンプー前に、頭皮をこれでマッサージすることで、頭皮の汚れもある程度とれ、頭皮の血行を促進するらしい。
シャンプーは頭皮につける前に必ずシャワーで先に素洗いをして汚れを落としておくんだそうだ。
正直この時点でちょっとめんどくさくなってきたが、要は慣れだろう。
よし、これで大体シャンプー~育毛剤までの流れは掴んだし、商品も決まった。
そして、最後にもう一つ、ブログ巡りをしていて気になったものがある。
「飲む育毛剤」だ。飲む育毛剤とは従来の頭皮に塗布する育毛剤が外側からアプローチする育毛剤ならば、
飲む育毛剤は体の内側からアプローチする育毛剤で、併用する事で育毛効果が高まるのだとか。
効果が望めないとやる気が殺げてしまうだろう俺としては、
初期投資で値段は嵩むがそれで少しでも効果があらわれるなら、と飲む育毛剤も視野に入れた。
有名どころだと「プロペシア」を飲むのが一般的らしい。
あらゆる国で脱毛症の治療薬として認知されている大御所だ。病院でも処方されるほどらしい。
それならば、と思ったが。よくよく調べるとプロペシアは副作用も
ある程度覚悟しなければならないと書いてある。それは「勃起不全」・・・だと・・・!?

全員が全員なる訳ではないが、男性機能の低下を感じるやつもいるらしい。
それは・・・そんな事になったら何のためにハゲを治そうとしているのか、
俺としては本末転倒な気もするが・・・

しかし、検証結果は利用者のうち約2%とも書いてあるし、
本当に「稀」なんだろうが。ただ高い効果が見込まれるものは副作用のリスクがついてまわるそうなので、
心してとりかかろうと思う。俺はもう決めたのだ。
このかわいそうな頭皮を救ってやろうと。
とりあえず育毛剤、ブラシ、飲む育毛剤は頼んだ。後は・・・届くのを待つだけだ!!

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